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不動産コラム

住宅ローンの利用法!仲介手数料の組み込みは賢明か?

経済的効率を追求し、財産形成を計画的に行いたいと考える方にとって、住宅取得は大きな決断です。
特に、住宅ローンの組み立てや仲介手数料の支払いは、将来の財政状況に大きな影響を及ぼすため、賢明な選択が求められます。
今回は、住宅ローンに仲介手数料を組み込む可能性とその注意点について解説します。
 

□住宅ローンと仲介手数料の組み込み可能性

 

1:金融機関による違い

住宅ローンの利用目的として、仲介手数料を含めるかどうかは、金融機関によって異なります。
特に大手銀行では仲介手数料をローンに組み込むことを認めていないケースが多いですが、ネット銀行や一部の地方銀行では可能な場合もあります​​。
 

2:特定条件のみ可能なケース

一部の金融機関では、新規の借入の場合やリファイナンス時のみ仲介手数料を住宅ローンに組み込むことを許可しています。
このような条件を事前に把握しておくことが重要です​​。
 

3:借入条件としての仲介手数料の上乗せ

金融機関によっては、物件の価格を超える金額まで借り入れを許可する「オーバーローン」を提供しているところもあります。
ただし、その分、金利が高くなるリスクも伴います​​。




 

□仲介手数料を住宅ローンに組み込む際の注意点

仲介手数料を住宅ローンに組み込む選択は、初期費用を抑えたい場合に有効ですが、その決断には慎重な考慮が必要です。
ここでは、仲介手数料の住宅ローン組み込み時に留意すべき主要なリスクについて解説します。
 

1:オーバーローンによる金利上昇

仲介手数料を含む住宅ローンの全体の借入額が、物件価格を超える「オーバーローン」は、通常の住宅ローンよりも金利が高く設定されることがあります。
この金利の上昇は、貸出リスクが高まるためです。
金融機関は、貸し倒れリスクを避けるために、融資額が物件価値を超えた場合には、追加の保証や保険加入を要求することがあります。
また、オーバーローンの場合、借入期間中の金利変動リスクも考慮に入れる必要があります。

特に固定金利期間が終了した後の変動金利では、予想以上に返済額が増加する可能性があるため、将来の金利動向にも注意が必要です。
 

2:月々の返済額の増加

仲介手数料を住宅ローンに組み込むことにより、借入総額が増えるため、月々の返済額も自然と増加します。
この返済額の増加は、家計に長期的な負担をもたらし、他の支出を圧迫する可能性があります。
特に教育費や将来の老後資金など、他の大きな支出が見込まれる家庭では、月々の増加した返済額が生活に重くのしかかることがあります。
そのため、ローンを組む際には、返済計画を慎重に立て、予期せぬ支出にも対応できるように余裕を持たせた計画が求められます。





 

□まとめ
 

住宅ローンに仲介手数料を組み込む選択肢は、手元資金を温存するために魅力的ですが、その利便性とリスクを正しく理解し、慎重に判断することが重要です。
組み込みが可能な金融機関の条件を確認し、金利や月々の返済額の増加を検討した上で、最適な住宅ローン計画を立てることが求められます。

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